ヘルパーさんからの電話で、私も学びになった日
先日、私のもとへの「実績表について聞きたいことがあります」とヘルパーさんから連絡をいただき、電話をした際のお話です。
内容はというと、重度訪問介護における「移動時間」の記載について。
「実績報告書にはどう書いたらいいのか?」
「自分の書き方で合っているのか?」
「これは給与にも関係するのか?」
――という、まっすぐな質問。
最初に私から伝えたのは、移動時間にも種類があるということです。
「移動時間」と「移動加算」の違いって?
まず、重度訪問介護における移動時間は「移動加算」としてカウントされることをお伝えしました。
以前は、1日を通して4時間に収まるよう実績表への記入をお願いしていましたが
現在ソニアでは実際の移動時間をそのまま記入してもらうようにしています。
というのも、私が管理者・社長として、「現場の実情を正しく把握していたい」と思っているからです。
もちろん、国保連への提出時は制度に則って4時間に調整してます。
また、支援中の移動時間については給与には反映されないことも説明させていただきました。
この「移動時間」という言葉、けっこうややこしいと思うので、少々補足説明をさせていただきますね。
✅ 支援と支援の間の移動時間
→ これは「実働時間」として、給与に反映されます。
たとえば、Aさんの支援が終わってBさんの家に移動する、その間の時間ですね。
✅ 支援中の移動時間(利用者と一緒に外出してる時間)
→ これは「支援時間」に含まれているだけであって、給与に反映する移動時間とは異なります。
事業所から「移動加算」という形で国保連への請求をするための時間であり、目安です。
説明はここまでとして、次に進みますね。
移動加算がつくのは1日最大4時間まで。
支援中の移動が6時間あっても、1日数回に分けて入る支援であっても、です。
移動時間を記入する際は、気を付けたいポイントとして留意ください。
これは、移動が長時間になっても支援の内容自体は変わらないという制度上の考え方に基づいているようです。
さらに詳しい解説は、こちらの記事がとてもわかりやすいので、ぜひどうぞ👇
👉 ケアたすけるさんの記事「重度訪問介護の移動加算」
移動加算って事業所が申請しないといけないの?
これもよく聞かれるんですが、重度訪問介護における「移動加算」は、事業所側の加算申請は不要です。
つまり、あらかじめ届け出をしておかないと算定できないようなタイプの加算(例:特定加算や処遇改善加算)とは異なります。
じゃあ、移動加算が使えるかどうかはどこで確認するの?
利用者さんとの契約の際に交わされる「受給者証(障害福祉サービス受給者証)」で確認します。
この中に、「移動支援加算」の有無が記載されている欄があるので、そこを確認するといいでしょう。
その後、支給時間をどう分配するかなどを利用者さんと事業所側で話をし、契約内容報告書を提出する流れとなります。
「知りたい」という気持ちは、成長と信頼のはじまり
今回のように、ヘルパーさんから「これってどうなんだろう?」と疑問を投げかけてもらえるのは、実はとてもありがたいことです。
それは単なる質問に留まらず、仕事への関心や責任感、吸収しようとする前向きな姿勢の表れだと思うからです。
そして、聞かれることで私自身も制度を再確認したり、伝え方を見直したりする良い機会になります。
教えるつもりが、教わることもある。そんな循環がすごく大事だと感じています。
だからこそ、どんなに小さなことでも「これ聞いていいのかな?」なんて思わず、気軽に聞いてもらえる関係でいたい。
そのひとつひとつが、よりよい支援や環境づくりにつながっていくのだと私は思います。
もうひとつのあたたかい報告
電話での確認事項を一通り終えたあと、ヘルパーさんがふと、こんな話をしてくれました。
「あ、そういえばこの前うれしいことがあって…」と。
あるご利用者さんのご友人も重度訪問介護を利用されていて、発語に少々難がある方なのですが、
外出支援などを通して何度か一緒になる機会があり、回を重ねるうちに「言っていることがだんだんわかるようになってきたんです!」と。
この前なんて会話もできて、すごく嬉しかったと、心底、弾んだ声で教えてくれました。
ほんの余談として出てきた会話でしたけど、ヘルパーさんの利用者さんと向き合おうとする姿勢がひしひしと伝わってきて、私の心もなんだかほっと暖かくなり、いい話が聞けたなぁ、と嬉しい気持ちになりました。
聞きあえる関係を育てていくために
仕事に慣れてくると、逆に「なんでこうなんだろう?」という疑問や
「ここはこうしたほうがいいかも」という手ごたえが見えてくるものです。
その感覚や違和感は、ただの迷いではなく気づきのサインです。
視点が前を向いている証拠だから、ぜひ大切にしてほしいと思っています。
そして、その気づきを自分だけで抱え込まず、ぜひ周りにも伝えてみてください。
そうすることで、視点が広がり、みんなで支え合う好循環が生まれていくと私は思います。
些細な疑問や違和感を、「知らないことが恥ずかしい」と思ったり、聞くのをためらってしまうこともあるかもしれません。
でも、疑問を持つことは自分の視点や考えを持っている証拠です。だから、遠慮せずに堂々と質問してください。
自分の視点を誇りに思い、それを発信することが、仕事やチームの質を高める大きな力になります。
小さなことでも聞きやすく、聞きあえる関係は、そんな一人ひとりの声から作られていくものだと信じています。
今日のまとめ
- ヘルパーさんからの大切な質問について
- 重度訪問介護における「移動加算」の仕組みと給与への反映について
- 4時間以上の移動加算は一律。申請不要で算定可能
- 加算の確認は「受給者証」が鍵
- 疑問は前向きな証拠。遠慮せず、堂々と聞いてほしい
- 電話の最後に届いた、あたたかい報告に心が満たされた
- 聞きやすく、そして聞きあえる関係を育てていきたい
最後までお読みいただきありがとうございました。

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