訪問介護でも考えたい「好意と気遣い、そして本当のサポート」
今回は、私自身が日頃感じる違和感をもとに記事を作成しました。
「自分なんでこんなにややこしいん?」「私って面倒なんかな?」
と揺れる面はきっと、自分の中にある“繊細な部分”なんですよね。
ちゃんと理由がある感覚だと思ったので、今回はそれをまとめてみました。
訪問介護の現場にも、これはつながるなと感じています。
気遣いって、ありがたいけど重たいときがある
たとえば現場で、「大丈夫ですか?」「無理してないですか?」って声をかけることってよくありますよね。
もちろん優しさからなんだけど、時にはそれが“重たく”感じられることもあります。
場合によっては、「調子いいよ」って言ってるのに、何度も聞かれたり、危ないから辞めた方がいいと言われてしまうと「信用されてないのかな…?」って思ってしまうことも。
スタッフ同士でも、気遣いが行きすぎると「過干渉かも…」と感じてしまう場面、意外とあったりします。
それは何故か、というと相手に対して「負担・弱さ・不安」がある前提だからなんですよね。
それは相手側からすると”見下された、頼んでないのに”と感じやすい場面であると私は考えるので、されて嬉しいとは限らないんですね。
好意は、すっと受け取れるやさしさ
一方で、「これ好きそうだなって思って用意しておきました」とか、「喜ぶかなと思って」と、相手のことをちゃんと見てて自然に出てくる好意って、すごく嬉しいですよね。
例えば、利用者さんが好きな音楽をそっと流したり、季節や状況に合わせて話題を変えたり。
本人が言葉にしなくても、「この人はちゃんと見てくれてる」と感じられるようなやさしさは、自然と心に入ってくると思います。
配慮って、そっと空気を整えてくれること
配慮って、気遣いと少し似てるけどちょっと違うと思います。
相手のペースや気持ちを大事にしながら、そっと空気を整えてくれるようなやさしさ。
たとえば、「自分でやりたい」という気持ちを尊重しながら、さりげなく転倒防止の工夫をしておくとか。
見えないところで支えつつ、「できることは自分でやる」を大切にしてくれる。
そんな“余白のある支え方”が、配慮なのかもしれません。
サポートって、助けるだけじゃない
「サポート=助けること、してあげること」と思われがちですが、
本当は、「見守ること」も立派なサポートだと感じています。
利用者さんが「自分の力でやりたい」と思っているとき、「任せてるよ」「困ったら呼んでね」っていう距離感でそばにいること。
それだけで、安心してチャレンジできることもあります。
スタッフ同士の関係でも、「困ったときは助けるけど、それまでは信じて任せる」っていうスタンスが、お互いに心地よい関係につながる気がします。
察してほしいときもある、そんなときは…
ときには、「言えばいいんだけど、言いたくない…」という矛盾してしまう日もありますよね。
それはどうしようもなく疲れてたり、言葉にする余裕がなかったり、弱さを見せたくないとき。
「言わなくても、気づいてくれたら嬉しいのにな」って、そういう気持ちが出てくるのは、決してわがままじゃないと思います。
ただ人間、何も言わずに伝わることは稀というか奇跡に近いので
”伝えない”のではなく、”全てを言わない”が大事と思います。
例えば「うまく言えないけど、今は話したくない」「元気ではないけど、大丈夫だよ」とか、曖昧でもいいし、矛盾しててもいいから、しっぽを見せることが大切なのかな、と思ってます。
わかってほしいという気持ちは決して弱さではないです。
心の底に「繋がりたい」という願いがこもっていることを知ってほしいです。
知ることによって、そう思ってしまう自分、そういう状態の相手を責めずに済むのでは、と考えます。
“ちょうどいい関係”をつくるために大事なこと
じゃあ、そんな”心地のいい支援”や”ちょうどいい関係性”をつくるために大切なのは何か。
それはきっと、相手のことを知ること=リサーチなんだと思います。
「どんなことが好きか」「どう接してほしいか」「なにが安心なのか」
本人に直接聞いてもいいし、ご家族との会話や、日々のちょっとした表情から拾えることもあります。
そして、その情報を自分だけに留めず、事業所や他のスタッフと共有すること。
それが、より良い支援、より心地よい関係づくりにつながっていくはずです。
支援は一人で完結するものじゃなく、チームで積み上げていくものだから。
気づいたことをシェアし合える土台があるって、本当に大きな支えになります。
支援の線引きに迷うとき、心の中で持っておきたいこと
現場でよくあるのが、「こうしてほしい」と言われたときに、それをどう受け止めるかという判断。
それが“わがまま”なのか、“甘え”なのか、“信頼ゆえのお願い”なのか。
受け手側がどう捉えるかで、対応は変わってきます。
訪問介護では、ルールや契約で「できること・できないこと」が決まっている分、
「それはお応えできません」と伝えなきゃいけない場面も多い。
でも大事なのは、“どう断るか”より、“どう受け止めるか”。
「そうしてほしかったんですね」と一度気持ちを受け止めること。
「これは支援の範囲では難しいけど、代わりにできることはないかな?」と考えること。
“断る”って、突き放すことじゃない。
それは「頼ってもいい」と思ってもらえる関係を守るための、誠実な返答なんだと思います。
私自身、スタッフによくこう伝えていました。
「断るのはいい。でも“断り方”があるよね」と。
現場では迷うことも多いけど、「自分がその立場だったらどう感じるか」を忘れずにいたいですね。
「わかってるつもり」が、思い込みになるときもある
長く関わっている利用者さんに対して、「この人はこういう人だから」とわかってるつもりになることってありますよね。
でもそれが“決めつけ”や“慢心”になってしまうと、相手の小さな変化や気持ちの動きを見落とすこともあります。
私も、スタッフからの報告などで「思い込み」がちょっとずつ雑さにつながっているな…と感じることがありました。
だからこそ、「昨日のその人と、今日のその人は違うかもしれない」という気持ちで、
いつでも新しい目線を持ち続けたいなと思います。
関係性が長くなるほど、見えてくるものも多いけど、見落としも起こりやすくなる。
それをチームで気づき合えるような関係性をつくっていけたらと思います。
最後に
好意、気遣い、配慮、サポート
似ているようで、ぜんぶ違う“やさしさのかたち”。
その違いに気づけると、支援の仕方も、関係の築き方も、ぐっとやさしくなる気がします。
これからも、お互いの気持ちやペースを大切にしながら、必要なときにそっと寄り添える。
そんな関わりを、チームで続けていけたらいいなと思っています。
まとめ
- 気遣いって、ありがたいけど重たいときがある
- 好意は、すっと受け取れるやさしさ
- 配慮って、そっと空気を整えてくれること
- サポートって、助けるだけじゃない
- 察してほしいときもある、そんなときは…
- “ちょうどいい関係”をつくるために大事なこと
- 支援の線引きに迷うとき、心の中で持っておきたいこと
- 「わかってるつもり」が、思い込みになるときもある
- 最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
